妖しげな美しさを持つ蛇(ヘビ)はタトゥーのモチーフとしても根強い人気を誇っています。
しかし、蛇(ヘビ)のタトゥーにどんな意味が含まれているか知らない方も多いと思います。
今回はそんな蛇(ヘビ)のタトゥーの意味とデザイン例をご紹介します!
蛇(ヘビ)のタトゥーの意味
蛇(ヘビ)は四肢を持たない独特な見た目や、時に人を死に至らしめる強力な毒を持っていることから、様々な時代、地域で重要な象徴として扱われてきました。
- 変化や再生:蛇(ヘビ)は脱皮することで古い姿を捨てて、新しい姿に生まれ変わることから変化や再生の象徴と言われています。
- 成長や新たな始まり:上記と同様に脱皮することから、成長や自己変革、新しい始まりを意味します。
- 保護と治癒:ギリシャ神話における医者の神アスクレピオスは、蛇(ヘビ)が彼の杖に巻き付いている姿で描かれ、保護や治癒の象徴とされています。またアスクレピオスの杖は、現在の世界保健機構(WHO)のロゴにも用いられています。
- 人間の堕落・誘惑:キリスト教において蛇(ヘビ)は、アダムとイヴを誘惑し人間を堕落させた悪魔の化身として知られています。
- 生命力:蛇(ヘビ)が何年も断食しても生きられる強い生命力を有していることから、生命力という意味があります。
- 力と危険:蛇(ヘビ)はその力や危険性を象徴し、特に毒蛇は恐怖や危険の象徴とされています。
以上のように様々な意味がありますが、全ての意味を意識する必要はなくご自身の中でしっくりくるものをチョイスしてください!
日本における蛇信仰
日本でも同様に、蛇(ヘビ)は神聖視され、多くの神社で蛇信仰が行われています。
水田での稲作を中心とする日本の食文化において、稲を育てるための水の確保がとても重要になります。
そんな中蛇(ヘビ)は、湿地によく生息していることから水神の使いや水神そのものと考えられるようになりました。
そして脱皮して成長・再生する習性やその生命力の高さが、蛇に対する畏怖と尊敬の念を強め、蛇信仰を定着させたと考えられています。
その一方で、日本神話である古事記には八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という恐ろしい蛇(ヘビ)が登場しています。
八岐大蛇には頭と尾が8つずつあり、村の女性を食べてしまう恐ろしい蛇でしたが、スサノオノミコトによって退治されました。
この神話をもとに、八岐大蛇がタトゥーとしてデザインされることもあります。
以上をまとめると、日本においては良い意味でも悪い意味でも人智を超えた存在として蛇(ヘビ)が扱われてきたことがわかります。
ウロボロスのタトゥーの意味
蛇や龍が自分の尾をくわえて輪になった形のことをウロボロスと呼びます。
尾を飲み込むという古代ギリシャ語が語源になっており、以下のような意味があります!
- 永遠性と循環:ウロボロスは蛇が尾を噛んで輪になった図像で、無限の形で描かれることもあるように時間の無限性や循環を象徴します。
- 創造と破壊の連続性:蛇が自らを食べる行為は、創造と破壊の連続性を表し、新しいものの誕生と古いものの終焉を示唆します。
- 統合とバランス:ウロボロスはしばしば対立するものの統合やバランスを象徴し、相反する力の調和を表現します。
- 変化と再生:蛇が自らを食べることで、再生や循環の概念が強調され、新しい始まりや変化の可能性を示します。
- 内面世界の象徴:ウロボロスは心理学的にも重要であり、カール・ユングなどの心理学者によって自己の内面の象徴とされています。
蛇(ヘビ)のタトゥーデザイン
ここからは蛇(ヘビ)をモチーフにした、タトゥーデザインをご紹介します。
同じ蛇(ヘビ)のタトゥーでもタッチや何のモチーフと組み合わせるかなどで、全く違う雰囲気になります。
是非ご自身に合うものを探してみてください!
手首に蛇(ヘビ)のタトゥー
手首を一周する蛇(ヘビ)のタトゥーのデザイン例です。
長袖を着ると蛇(ヘビ)の頭だけ見えるような配置となっていて、とてもおしゃれですね!
鎖骨に蛇(ヘビ)のタトゥー
これは鎖骨に蛇(ヘビ)が巻き付いているように描いたタトゥーのデザイン例です。
鎖骨上なので服を選べば隠すこともでき、チラ見せすることもできるおしゃれな場所です!
蛇(ヘビ)とドクロのタトゥー
蛇(ヘビ)とドクロを組み合わせたタトゥーデザインです。
怪しげな雰囲気を醸し出す蛇(ヘビ)とドクロはとても相性の良い組み合わせです!
首にウロボロスのタトゥー
首の後ろ側にウロボロスのタトゥーを入れたタトゥーです。
首の真ん中にほぼ左右対称なウロボロスのタトゥーを入れると、全体のバランスも良くモードな雰囲気になりますね。
無限(♾️)のウロボロスのタトゥー
無限の形に描かれたウロボロスのタトゥーデザインです。
円状のウロボロスより少しデザインが複雑になるので、存在感がありますね。
トライバルの蛇(ヘビ)のタトゥー
トライバルで描かれた蛇(ヘビ)のタトゥーデザインです。
蛇(ヘビ)の鱗がトライバルの柄にマッチしていて、相性の良い組み合わせになっています。
蛇(ヘビ)と花のタトゥー
蛇(ヘビ)と花を組み合わせたタトゥーデザイン例です。
蛇(ヘビ)が比較的かわいい顔つきで描かれており、全体的に可愛らしいデザインに仕上がっています。
腰に蛇(ヘビ)とゼラニウムのタトゥー
腰に蛇(ヘビ)とゼラニウム、真ん中に剣を組み合わせたタトゥーデザインです。
ゼラニウムには尊敬や信頼、真の友情、決心といった花言葉がつけられています。
鎖骨に蛇(ヘビ)と薔薇のタトゥー
鎖骨に蛇(ヘビ)と薔薇を組み合わせたタトゥーデザインです。
女性が美しさの裏に持つ強さを象徴するような、今にも噛みつきそうな蛇(ヘビ)の表情と薔薇の対比が美しい作品です。
蛇(ヘビ)と月のタトゥー
蛇(ヘビ)と月を組み合わせたタトゥーデザインです。
白く輝く月と真っ黒な蛇(ヘビ)の対比が印象的なデザインとなっています。
二の腕に白蛇と薔薇のタトゥー
二の腕に白蛇と薔薇を描いたタトゥーのデザイン例です。
白蛇はホワイトタトゥーで描かれており、全てのタトゥースタジオで対応してもらえるデザインではないので注意が必要です。
蛇(ヘビ)と蝶のタトゥー
蛇(ヘビ)と蝶を組み合わせたタトゥーデザインです。
どちらも変化や再生といった意味のあるモチーフなので、相性の良い組み合わせと言えます。
腕に蛇(ヘビ)のワンポイントタトゥー
腕にワンポイントサイズの蛇(ヘビ)を描いたデザイン例です。
ワンポイントタトゥーだと細かいディテールまでは描けませんが、ワンポイントサイズならではの可愛さがありますね!
トライバルの蛇(ヘビ)とハートのタトゥー
こちらはトライバル柄の蛇(ヘビ)でハートを描いたタトゥーデザインです。
パッと見では蛇(ヘビ)とわからないのもこのデザインの特徴です!
肩に蛇と花のタトゥー(女性向け)
肩に蛇(ヘビ)と花を組み合わせたタトゥーデザインです。
蛇(ヘビ)の獰猛な表情と花の優雅な雰囲気が良いコントラストになっています。
足首に蛇(ヘビ)のタトゥー
蛇(ヘビ)が足首に巻き付いているようなタトゥーデザインです。
手首よりも面積があるので、ディテールにこだわれるのがメリットです。
蛇(ヘビ)に紅葉の刺青(和彫り)
紅葉と蛇(ヘビ)をモチーフにした刺青のデザイン例です。
龍のような勇ましい蛇(ヘビ)に紅葉の赤色や黄色が良いアクセントになっていますね。
蛇(ヘビ)に牡丹の刺青(和彫り)
蛇(ヘビ)と牡丹を組み合わせた刺青のデザインとなっています。
アメリカントラディショナルっぽい描かれ方をした蛇(ヘビ)と牡丹の色がマッチしていますね!
背中に蛇(ヘビ)と般若、牡丹の刺青(和彫り)
背中に蛇と般若、牡丹の刺青(和彫り)をモチーフにしたデザインになっています。
般若の怨念が更に強くなると真蛇(本成)と呼ばれ、ほとんど蛇化した状態と言われています。
そのため、般若と蛇もとても相性の良い組み合わせといえます!