イエス・キリストを産み聖母となった聖母マリアですが、キリスト教だけでなくタトゥーにおいても人気を博しています。
しかし、一言にキリスト教や聖母マリアといったところで、どのような意味がそこに含まれるのか、意外と知らない方が多いと思います。
そこで今回は、聖母マリアのタトゥーの意味とそのデザイン例を紹介していきます!
聖母マリアのタトゥーの意味
聖母マリアのタトゥーは純粋や純潔、母親の愛情、守護などの意味があります。
- 純粋や純潔という意味は、キリスト教の教義において聖母マリアが清らかで罪のない存在として描かれることに由来します。
- 母親の愛情という意味は、聖母マリアがイエス・キリストの母親であり、命懸けで子供を守ったことに由来します。
- 守護という意味は、キリスト教において聖母マリアが守護者として信仰されていることに由来します。同様の理由から、カトリック教徒がお守りとして持っている、御メダイと言うアクセサリーにもマリアが描かれています。
カトリックとプロテスタントで意味が変わる聖母マリア
しかし同じキリスト教においても、大きく分けてプロテスタントとカトリックという宗派によって聖母マリアの捉え方が違います。
カトリックの場合は「大天使ガブリエルから受胎の通告を受けた、穢れなき女性」として信仰の対象となっています。
しかし、プロテスタントの場合は「神の子をもうけた母」としての敬意は払われますが、信仰の対象にはならないとされています。
なので、宗派によっても意味合いが変わるので注意が必要です。
また、聖母マリアを題材としたデザインとして涙を流すマリア像が有名ですが、これは聖母マリアの七つの悲しみが題材と言われています。
聖母マリアが生涯の中で受けた七つの悲しみはカトリックに対する信仰心だけでなく、自身が経験した苦難を乗り越えるために彫る人もいます。
聖母マリアのタトゥーデザインを紹介
ここからは聖母マリアのタトゥーデザイン例をご紹介していきます。
意味がしっくりきても、最後はデザインなのでご自身に合ったデザインを探してみて下さい!
肩に聖母マリアと天使のタトゥー
肩に聖母マリアと天使を描いたタトゥーのデザイン例です。
とても安らかな表情のマリア様と天使がとても印象的なデザインです。
背中に聖母マリア様のタトゥー
背中一面を使って、聖母マリアを描いたタトゥーです。
西洋の宗教画を彷彿とする荘厳なデザインとなっています。
合掌する聖母マリア様と鳩のタトゥー
合掌する聖母マリアと鳩のタトゥーデザインです。
平和の象徴と言われる鳩は、マリア様と相性の良いモチーフです。
腕に聖母マリアとイエス・キリストのタトゥー
こちらは聖母マリアと幼いイエス・キリストを描いたタトゥーデザインです。
天使の場合は羽が描かれますが、イエス・キリストには羽が描かれないことが多いです。
これは神の使いである天使と神の子キリストを区別するために、四世紀ごろから始まった描きわけだと言われています。
背中に骸骨化した聖母マリアと天使のタトゥー
骸骨化した聖母マリアと天使のタトゥーを背中一面に描いたデザイン例です。
聖母マリアが比較的安らかな表情で合掌しているのに対し、周囲を取り囲む天使だったものがとても険しい表情をしているのが印象的なタトゥーですね。
涙を流す聖母マリア像のタトゥー
涙を流す聖母マリア像のタトゥーデザインです。
七つの苦難になぞらえて、涙が七粒マリア様の頬を伝っており、こだわりを感じるデザインです。
十字架とプレイングハンド(プレイングハンズ)のマリアのタトゥー
聖母マリアがロザリオ(十字架)を握りしめながら祈っている様が絵がれています。
この祈りを捧げる様はプレイングハンド(プレイングハンズ)と呼ばれます。
手にチカーノスタイルの聖母マリアのタトゥー
チカーノスタイルで描かれた聖母マリアのタトゥーデザインです。
手の甲にこの大きさ、デザインのタトゥーは存在感がありますね。
腕に聖母マリアと死神のタトゥー
腕に聖母マリアと鎌を持った死神を描いたデザイン例です。
死神と聖母マリアという正反対のデザインが同じ腕に描かれているのが特徴的です。
トライバルの聖母マリアのタトゥー
トライバルで描かれた聖母マリアのタトゥーです。
聖母マリアはトライバルであまり描かれるのことのないモチーフですが、民族的な感じがとてもマッチしています。
聖母マリアとスカル(ドクロ)のタトゥー
聖母マリアとスカル(ドクロ)をモチーフにしたタトゥーデザインです。
聖母マリアをスカル(ドクロ)が狙っているような不気味な雰囲気を醸し出すデザインですね。
聖母マリアの幾何学的なタトゥー
幾何学的なフレームにマリアが描かれたタトゥーデザインです。
写実的に描かれた聖母マリアと、ひし形のフレームがとてもマッチした良いデザインですね。
ワンポイントの聖母マリアのタトゥー
手首にワンポイントサイズに描かれた聖母マリアのタトゥーデザイン例です。
聖母マリアの首には、ロザリオと薔薇(バラ)がかけられています。
薔薇には「美」や「愛情」といった意味があり、聖母マリアとも相性の良いモチーフです。
肩に聖母マリアと百合のタトゥー
こちらは肩に聖母マリアと百合のタトゥーを施したタトゥーです。
百合には「無垢」や「純粋」「威厳」といった花言葉があり、薔薇(バラ)と同様にマリア様と親和性の高いモチーフです。
ジオメトリックな聖母マリアのタトゥー
規則的に描かれた薔薇(バラ)やレタリングとともに聖母マリアが描かれています。
各モチーフの配置がとても規則正しく、綺麗なタトゥーデザインですね。